喩え王
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/07/16
- メディア: 単行本
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おもしろー!って言う感じではなく、うむ、ふふ。なるほど。となるのが村上さんの本ですね。
しかも結構、脳みその深くまで届いてるみたい。
彼の本を読むと、しばし自分が思慮深いような気がしてる。
影響を受けてしまう。
まだ途中(といっても短編集)ですが、なかでもファミリー・アフェアという作品だったかな、は、
これでもか、というくらい喩えていた。
彼は本当に喩え上手ですよね。自分の引き出しの少なさを突きつけられてる気になる。
加えて、外国映画の字幕でしか観ることのないような独特のユーモアね。
「結婚式にリスをよぶ」って想像するとすごいかわいいんですけど。
ねじまきどりの原型or周辺のお話が入っていて、嬉しかった。
笠木メイとかマルタとクレタとか。
情熱大陸だったかしら、角田光代さんが、
小説を読んで、作者を作品に当てはめてしまう読者がいるけど、それは違う、
みたいな話をしてたけど、
村上さんはどうしても、結びつけてしまう。
ブルージーン、テニスシューズ、サンドウィッチ、ウィンドブレーカー、バター・クッキー、ハイネケン、帰納法、形骸化、便宜的。
そういうイメージ。ようわからんね。
でも、これらのほとんどすべては私の生活とは無縁です。
♪儚い紫陽花/小谷美紗子
ヒロシも出ていたイベントで歌ってた曲。前奏のピアノの、和音の層が増えていくところ、好きです。
荘厳なイメージ。
生で観たときに、サビの高音でブルっと鳥肌がたちました。