電話が…

セカンド・ショット (角川文庫)

セカンド・ショット (角川文庫)

このなかの「電話が鳴っている」を読むよう、職場の子が貸してくれた。
聞けば、「だれかを好きになった日に読む本」 という児童文学アンソロジーに掲載されていて
いまはこのシリーズが絶版になってるらしく、この短編集におさめられたらしい。
「誰かを好きになった日」に児童が読むないようとはおよそかけ離れたとっても怖い内容で
職場の子も怖くて忘れられなかったらしい。
たしかにこれはトラウマなる。。。
どっかの進学塾みたいに、人間がAからEのいつつのレベルに分けられる世界の話。
15歳の時点で成績が悪い子や身体に障害のある子は、Eクラスとして食用になる。
食用として、冷凍されて、ぶたの頭みたいに、店先にならび、お祝いの日に食べられるのを待つ。
主人公の男の子は勉強して将来を確約されたレベルに達したものの、
自分より利口でずっと自分に勉強や大人を教えてくれていた彼女が、15歳を目前に交通事故でEクラス決定。
そして、成績発表の日、その子からの電話が鳴り続けている、物語はそこから始まります。
最後の終わりかた背筋凍った。
誰かを好きになった児童が、浮ついた気持ちでこの話を読んだ後味ったら、すごい萎えかただと思います。
ちなみに他にも「忘れ物をした日に読む本」とか「うそをついた日に読む本」があるらしい。