ブラッドとブラッディ

アニマル・ロジック (新潮文庫)

アニマル・ロジック (新潮文庫)

N子にだいぶ前に借りてたのをやっと5分の4くらいまで読み進めた。おもしろい。今自分の中で沸点来てるかな。なんか、いままでこういう小説読んだこと無い気がする。こういうって曖昧な感じですけど。ムードもテーマも伝え方も初めてです。
日本人が日本人じゃない主人公の話を書いてるのに、それがとても「まんま」な、リアルなかんじ。なんだろう、和訳された洋物、ではなくて、日本人の思考で異国の生活臭をかげるというかんじでしょうか。
核となってるテーマは黒人差別です。でも、すごく遠くにあるはずのこのテーマに、真剣に感情移入できるというか、身をもって理解した、ような気になれました。
言葉の紡ぎ方がなんかね、きれいなので、声に出したくなったり、何度も同じ箇所を読み返したりした。だって私のあたま、かんたんに忘れるんやもん、きれいな言葉をさあ。勿体ないよなあ。


♪country/keith jarrett